私の友人で会社を経営している人が身体のトレーニングを欠かさず、している者がいる。
彼が言うには、「自分がトレーニングをするのは、自分自身の輪郭をしっかり保つためだ」と言っていた。
彼は仕事で成功し、若くして大金を手にした一人である。
彼は、自由に使えるお金を手にして、最初のうちは車を買ったり、高いお酒を飲み歩いたりしたのだが、やがてそんなことをしても何の意味もないことに気づいた。
そんなときに、トレーニングをしようと思い立ったのだという。
きっかけは健康にいいからぐらいの軽い気持ちだったが、次第に、厳しい課題を自分に課すことで、気分が整ってくるのを感じるようになったそうである。
また、彼は「トレーニングによって自分の正しい輪郭さえ常に確認していれば、仕事上、誤った方向に行きそうなときも、すぐに察知して修正できる」とも言っている。
たぶん、トレーニングとは地位も肩書きも抜きにした、素のままの自分を客観的に認識し、それを磨き上げる作業なのであろう。
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